全然知らなかった。
だって、光学式コードレスマウスが、壊れたっ!
とあわあわしてた一ヶ月半後、電池をプラスマイナス入れ間違え
ていただけだったという、てめえ終わってるな
状態なんですもん。えへ。(をい)
ボケで終わればよかったんだけども。
ええ、あっさり動いてます。
やっぱりコードない方が快適やわあ。
好きシーンで創作30題で、愛妻家っぽいラブ話を書こうかなと思います。
いつもsinful relationsばかりであれなので
現時点でご夫婦なカップルに登場してもらいましょ。
「Pleasure,Treasure」の涼×菫子
エンディング後(時間的にはsweet nightの後くらい)の幸せ風景です。
甘々ラブラブすぎてめまいがしました。「ラインを辿る」
今までこんなんなかったんちゃうか。
ピンポンを押して声をかけても出てこなかったから
持っていた合鍵で自分で開けて中に入った。
(さすがに連打は迷惑やからせえへんかったで。当たり前や)
そうしたら、ダイニングキッチンのテーブルに突っ伏して、
寝ているではないか。
愛しの我妻は。
頬を薄紅色に染めて、時々むにゃむにゃと口元を動かしている様は
いくつだろうと、思うがいつまでも初々しく可愛らしいなあと幸せを実感する。
「とーこ」
伸ばして呼んでみる。頬を指でつつく。
ぷにぷにとした弾力が心地よい。
すうすうと寝息を立てている様に悪戯をしたくなってしまうのは、仕方がない。
どれだけ時がたとうが、変わらずにいたい。いや、いるだろう俺らは。
かがみこんで、頬から首筋を辿る。ぴくん、と反応するのは
無意識だろうが、僅かに漏れる声に、何かが堰き立てられる気がする。
息を吹きかけたら、テーブルに置いた指が小刻みに動いた。
ついでに体も震えている。
(ほんまに寝てるんやろうか)
覆い被さるように、体を屈めると、小柄な彼女は、
己の体の下にすっぽりと隠れてしまう。
ぎゅ、と手を掴んで指を絡める。
「起きてるんやろ、菫子。いつかの狸寝入りの仕返しか? 」
あれは、妊娠が発覚する直前だったと思う。
俺は本当は目を覚ましていたのに、眠っている振りをして
菫子をからかって、案の定彼女はむすっと怒った。
からかい甲斐があるけれど、学生時代に比べれば
彼女は角が取れずいぶん丸くなった。子供生んでからは
それは顕著になり、少々物足りなくも思えていた。
時々ツンとしている様子が観られると菫子の真骨頂やと
彼女らしさに浸る。
変わらなくてもいい。
それでも、時やいろいろな影響を受けて人は変わる。
俺自身もそうであるように。
体のラインを指で上下に辿ったら、にんまり微笑んだ。
耳に息を吹きかけて
「すーみーれ」
甘く名前を呼ぶ。
「……りょうちゃ……ん? 」
大きな眼が、薄っすら開いていく。
潤んだ視界に、ぞくぞくと震えが走った。
文字通り腰まで突き抜けた。
(ああ、菫子の力は偉大や)
思い切り抱きつく。
「っ……何するのよ! 」
不埒な指先が、柔らかな肌に伸びた途端に、彼女は飛び起きた。
避けて腕を逃れようとしたが、難なく捕まえる。
「逃がさへんで」
「っ……、声がやらしいわよ」
「そう聞こえるってことは、すみれもいやらしいこと考えてるってことやで」
かっ、と睨まれたが、その様さえ可愛い。文句なしに。
華奢な腕をそっと掴んでテーブルに押し付ける。
見下ろす体勢で、体ごと全部己の手中に捕らえて。
「何で今日に限って、出迎えてくれんかったんや。
「愛妻の出迎えがなくて、正直寂しかったわ」
咎めるつもりはないが、彼女の反応を見てみたかった。
彼女は申し訳なさそうに瞳を瞬かせた。
「う、ごめん。出迎えるつもりだったんだけど、奏を寝かせた後、
ご飯作って、ばたんきゅーしたみたい」
ばたんきゅーか。
「分かってる。菫子も大変なんやって。
ちょっと拗ねて見せただけや。悪かった」
「うん……」
「腹減ったー。今日の飯は何かな? 」
「ビーフシチュー作ったの。温めるね」
微妙な体勢で、彼女は自然と上目遣いだ。
どくん、心臓が跳ねる。
頬を染める姿は、愛らしい新妻そのもの。
「…………い」
「はっ……? 」
聞き取れなかったのか首を傾げている菫子の脇の下に腕を入れ抱え上げる。
我ながら早業だ。
ダイニングを抜け寝室へ。
ベッドに、押し倒すと、にいっ、と笑う。
「欲しい」
「!!!」
慌てふためく愛妻をぎゅっと抱きしめた。
腕の中で、甘い吐息を漏らす姿を堪能し
夢中で愛を語らって、数時間後。
「馬鹿……涼ちゃんの馬鹿」
ゆるくウェーブをかけた髪を弄んでいると、
ぽかすかと胸を殴られた。
(くっ、何でこんなに……犯罪やろ)
ひとしきり罵倒した後で我に返ったのか、ぐるぐると厳重にシーツを巻きつけて背中を向けた。
「流された私も悪いの。分かってるわ」
「二人目は女の子産んでな」
「気が早いのよ……もう」
「女って分かるんやない。正式に判明するまでに
何となく、身の内に宿ったの感じるんやろ」
「うう……やだ、この人。信じられない」
「本当にしてやるから信じて」
シーツを引っぺがし、組み敷く。
「っ……駄目よ」
駄目といいつつ、彼女は拒否していない。
こちらも無理やりするつもりは毛頭ないのだ。
「体は正直やな」
そして再び甘ったるい夢の中へ。
愛し合うとき、彼女の名前を呼ぶ声が好きで、
ますます離したくなくなる。
今宵も共に寄り添い眠った。
頭を抱きしめると、胸にしがみついてくる。
いたずらで可愛い、大切な愛妻。
ずっと、一緒やで。
今も、これからのその先も。
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